蔵王(ざおう)(樹氷(じゅひょう))

 宮城県と山形県にまたがる蔵王連峰。雪の彫刻が並びます。樹氷は、蔵王の他に、八甲田、八幡平といった東北地方の山に見られます。樹氷ができるのは、標高1500m付近の亜高山帯で針葉樹、オオシラビソの木に限られています。高さが30m近くにもなるオオシラビソは、別名アオモリトドマツと呼ばれています。
NHK for Schoolより 樹氷の出来るまで
11月~12月・初期アオモリトドマツは季節風ではこばれた雪粒(過冷却水滴)による着氷と着雪で覆われはじめる
1月・成長期風上に向かってエビのシッポが発達し着雪も盛んになってくる
2月・最盛期着氷と着雪が最も盛んで大きな樹氷が成長する
3月・衰退、倒壊期、気温の上昇で樹氷はとけて細くなり、また雨などで一気に倒壊する。  蔵王ロープウェイより 平成14年(2002年)2月14日(木)(18年前)に撮影した樹氷の姿です。



お釜
馬の背から覗くお釜、岩にエビのシッポが張り付く


蔵王山神社
神社全体がエビのシッポに覆われる、


熊野岳山頂(1871m)
神社避難小屋、齋藤茂吉歌碑はエビのシッポに覆れる、奥に朝日連峰


標柱・登山道の目印
馬の背登山道、熊野岳山頂へと続く


馬の背から西斜面方面


樹氷原
強風に向かって育つエビのシッポ


樹氷原
背景に朝日連峰・晴れ間を見て


樹氷
アオモリトドマツ周辺が強風で雪が飛ばされる


樹氷・風紋を見て風の流れる方向を知るのだが強風は舞うので悩むのです


樹氷の影を撮る
影で何か表現できるかな~と!?


樹氷原
風紋(シュカブラ)と樹氷(モンスター)の風景


樹氷原
何となく雰囲気が良いので樹氷原の変化を楽しみながら眺める
エビのシッポ(樹氷、霧氷)の一種で、風が強いほど風上に向かって
羽毛状に成長するといわれている。

 寒さを凌ぎながら時間と共に変化する風景を楽しみながらの撮影でした。
 蔵王の樹氷原・18年前の風景写真を載せました。近年の温暖化で樹氷の エビのシッポの鋭い形からふんわりとしたシッポになっています。最近は 周辺のアオモリトドマツがトドマツキクイムシ、トウヒツヅリヒメハマキの 害虫被害に悩まされています。そんな思いも含めての掲載。

撮影・文 吉田善春
蔵王山岳インストラクター協会会員
鳥海山登山ガイド協会会員
JMGA資格認定・登山ガイドⅡ
撮影 平成14年2月14日(木)晴時々曇
文 令和2年2月初旬

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